そのサーブ、実は反則かも?
サーブの16cmトスから、台に触れたときの判定、ダブルスの打球順まで。初心者にも経験者にも役立つ「意外と知らない卓球のルール30選」をわかりやすくまとめました。
まずは4つの場面をチェック!
診断でおなじみの動物キャラクターたちと一緒に確認。図は理解を助けるイメージで、距離や角度・コート範囲の厳密な判定図ではありません。

サーブのルール
経験者でも注意したい、フォールトが起こりやすいポイント
手のひらを開き、ボールを静止させる
指の上・握った状態はNG
サーブはラケットを持たない手の、開いた手のひらにボールを自由に乗せ、手を静止させた状態から始めます。指先に乗せるのは認められません。「2秒止める」などの一律の秒数指定はありません。
トスは16cm以上、ほぼ垂直に
手を上げた距離はカウントしない
ボールが手のひらを離れた後の上昇距離が16cm以上必要です。意図的に回転を加えて投げ上げることや、大きく斜めに投げることも正しいサーブではありません。
ボールが落ちてきてから打つ
上昇中に打つのはNG
トスした球は一度上昇してから落ち始め、その落下中に打ちます。打球前に自分の体やラケットなどへ触れてもいけません。
体・腕・服でボールを隠さない
レシーバーに見えるサーブを
サーブ開始から打球までボールを相手に隠してはいけません。体や頭、ダブルスのパートナー、着用物で隠すのもNGです。
トス後はフリーアームを素早く退ける
腕を残したままはNG
ボールを投げ上げたら、ボールとネットの間の空間からフリーアームとフリーハンドをすぐに外します。単にボールが見えればよい、ということではありません。
ボールは台より上、エンドラインより後ろ
サイドライン外からはOK
サーブ開始から打球まで、ボールは卓球台の上面より高く、エンドライン(延長線を含む)より後ろに保ちます。サイドラインの外側から打つこと自体は反則ではありません。
サーブは自分側→相手側の順にバウンド
シングルスはコース自由
打球後、まず自分のコートに、続いて相手コートに正しく入れるのが基本。シングルスではクロスでもストレートでも構いません。
空振り・トスを途中でやめた場合
「打っていないからノーカウント」ではない
正しいサービス動作でボールを投げ上げた後、打ち損なう・ラケットで空振りするなどして正しいサーブにならなければ、原則として相手の得点です。
サーブがネットに触れて入ったら
レットでやり直し
正しく出されたサービスがネット装置に触れ、ほかの条件を満たして相手コートに入った場合はレット。連続しても「3回まで」のような回数制限はありません。
最初のサーブ違反に必ず警告?
明らかな違反は1回目から失点
サービスが合法か審判に確信を持てない場合、マッチで最初の機会に注意が出されることがあります。ただし明確な違反には初回からフォールトが宣告されます。
一度注意されたら、その後は厳しい
違う種類の疑わしさでも対象
同じマッチで注意の後、本人またはダブルスのパートナーによるサービスが明確に合法と判断できないときは、最初に注意された内容と違ってもフォールトとなります。
「相手から見えない」を放置しない
審判に確認できる
疑問があれば落ち着いて審判に確認しましょう。最終的な判定は審判が行い、抗議よりも自分のサーブを明確に見えるようにすることが大切です。
得点とゲームの基本
大会に出るならまず押さえたい試合進行
1ゲームは原則11点
10対10からは2点差が必要
通常は11点先取で1ゲームを取ります。10対10の後は12対10、13対11など、2点差がつくまで続きます。
サービスは2本交代
デュースからは1本交代
原則、同じ選手が2ポイント続けてサーブします。10対10以降は1ポイントごとにサーバーが交代します。
ゲームが変わるとエンドも交代
最終ゲームは5点でチェンジエンド
通常はゲームごとにコートを交代し、最終ゲームではどちらかが先に5点に達した時点でコートを替えます。
サービス・エンドの順序を間違えたら
発見時に正しい順序へ直す
間違いが判明したら、規定の順序に戻して再開します。間違いに気づく前に取られたポイントは、そのまま有効です。
ダブルスの意外な決まり
シングルスとは大きく違うサービスと打球順
サーブは右半面から右半面へ
センターラインに触れればセーフ
ダブルスでは自分側の右半面でバウンドさせ、相手側の右半面へ届けます。白いセンターラインは右半面の一部なので、接地点が線に触れれば正しいサーブです。
同じペアでも交互に打つ
A→X→B→Y の順
ダブルスはパートナーが交互に打たなければなりません。前の球を打った選手が続けて打つと、正しい打球順ではありません。
サーブ交代で打つ順番にも注意
次のサーバーは直前のレシーバー
ダブルスでは2ポイントごとにサービス交代するだけでなく、誰が誰にサーブするかも定められています。ゲーム間・最終ゲームでの順番の変更にも注意しましょう。
ラリー中のOK・NG
慣れていても間違えやすい判定
フリーハンドで台に触れたら失点
ただし肘は別
ラケットを持たないほうの手首から先が、プレー中に台の上面に触れると失点。肘や体が触れただけなら、台を動かさない限り直ちに失点ではありません。
ネットや支柱に触れたら失点
ラケット・衣服にも注意
プレー中、選手や身に着けたもの・持ち物がネット装置に触れたら相手の得点です。台の側面に体が触れただけの場合とは異なります。
エッジはセーフ、サイドはアウト
上面の角に当たったかが鍵
卓球台の上面のふちに当たって相手コートに入った球は有効です。一方、台の垂直な側面だけに当たった球は正しい返球になりません。
ラケットの手を替えてもOK
両手で持って打つのも可能
ラリー中に右手から左手に持ち替えたり、両手でラケットを持ったりすること自体は反則ではありません。
二度打ちは必ず失点?
故意でなければ失点とは限らない
一連の打球で連続してボールに触れても、故意でないと主審が判断すれば、二度打ちを理由とした失点にはなりません。故意かどうかは審判の判定です。
相手の球が自分のコートに来る前に触ると?
妨害に注意
相手の球がまだ自分側でバウンドしておらず、卓球台の上面より上にある/上面に向かっているときに身体や用具で触れると、妨害として失点となる場合があります。
大会で困らないためのルール
試合の流れや休憩を正しく知る
タオルは好きなときに使えない
原則、合計6点ごと
各ゲーム開始から両者の得点合計が6の倍数になったとき、または最終ゲームのチェンジエンド時などに短時間使えます。
タイムアウトは1試合に1回
1分以内
通常、各選手または各ペアは1マッチにつき1回、1分以内のタイムアウトを要求できます。
ゲーム間の休憩は1分以内
勝手に長く休まない
ゲーム間の休憩は原則1分以内。次のゲームを始める準備を整えましょう。
10分で促進ルールが始まることも
合計18点以上なら原則導入しない
所定の条件で促進ルールが導入されるとサーブは1本交代になり、レシーバーが13回正しく返球すると得点します。
アドバイス・用具のルールもある
大会の実施要項を確認
アドバイスできる人・タイミング、服装、ラバーやラケットの使用条件などは競技規則と大会要項を確認しましょう。参加する大会の採用ルールが優先される事項もあります。
よくある質問
Q.16cmは手を持ち上げた高さも含めてよい?
含めません。手のひらから離れたボールが上昇した距離で数えます。
Q.指先にボールを置いたサーブはOK?
いいえ。指にかからないよう、開いた手のひらの部分に乗せて静止させます。
Q.サーブのネットインは何回まで?
適法なサービスでネットに触れ、その他の条件を満たしてレットになった場合、回数制限はありません。
Q.ラージボールの大会でも同じ?
ラージボールには別途ルールがあるため、このページは通常の卓球(硬式)を中心に解説しています。参加する大会の適用規則と要項をご確認ください。
公式ルール・参考資料
本記事は公式資料の内容を要約し、独自の文章と図解で紹介しています。規則本文の転載ではありません。大会の区分や主催者の採用規則で扱いが異なる場合があるため、最終的には最新の公式規則・審判の判定をご確認ください。
